広告会社

株式会社博報堂 三田祐さんに聞く
「広告業界がキラキラするために今必要なこと」

全員が現場を楽しいって思える環境になればいいな

―― 広告業界をキラキラさせるプロジェクト
ということで、まず、三田さんの自己紹介
お願いします。

三田今は某ビール会社を担当している営業です。
経歴としては大学卒業して
新卒でテレビの制作会社に入りました。
その後博報堂に転職しました。

―― 博報堂に入った経緯を教えてもらえますか?

三田当初は長い社会人人生を過ごす時に、
普通の生活では経験できないことがたくさんしたい、
なんて思いもあってテレビ1本で就職活動を
したのですが、入社して4年〜4年半ですかね。


テレビのADから
ディレクターとしてやっていくかという時に、
やっぱりお金と時間とか自分のプライベートを
含めて将来設計を考えた時に今までは
「仕事が楽しい」1本でやり続けられましたけど、
そこに日々の充実や年齢的にも苦しいな
というのがでてきたので転職を決めました。


その時に最初広告業界というのは、
全く自分の中にはなくて、テレビ1本に絞っての
新卒だったので、色々な業界をみたいなと思って
不動産とか営業職みたいなところも
受けたんですけれども、あんまり自分の中で
ワクワクしなかったというか…


結局、自分の根本にはプライベートも大事
なのですけど、「仕事で楽しみたい」っていうのが
根底にあって結局なかなか決まらなかったんです。


そこでお世話になっているディレクターに
率直な思いを伝えた時に
「お前のエンタメに関わっていたいという
気持ち含めて、やるんだったら広告業界
っていうのがあるんじゃない」みたいな話を
言われた時に初めて自分の中で
広告業界が候補に上がってきて、

正直言うと博報堂だとかっていうのを
全然調べずに応募しました。


その時に直感的にワクワクしたのですが、
応募したものの順当には行かずに
試験を途中で落ちたんですが、

「契約社員でどうですか?」って言われて
入社した経緯があります。

入ってみてやっぱり大変ですし、
今まで自分がやっていたのとは全く違う。
初めて社会に出たみたいな感覚というか、
社会ってこういうことかって感じだったんですが、

やはりやりがいはテレビと似ていて
自分が知らない人にも自分が関わったものが届いて、
それに対するいろいろな賛否はあれど
喜ぶ人がたくさんいるという。
普通に僕は嬉しかったです。

自分がやったことに対して誰かが喜ぶ反応
っていうのを感じると次も頑張りたいな
っていう風に思えます。
もちろん大変な仕事もたくさんありますけど
繰り返されて今に至ります

もう結果、9年ぐらいいますね。

―― テレビでは
どんな番組を担当されていたんですか。

三田結構幅広くやったんですけど、番組で言うと、
「世界の果てまでイッテQ」
「解決!ナイナイアンサー」
「あのニュースで得する人損する人」など
沢山経験させてもらいました。

―― 広告業界に入って
最初のお仕事はなんでしたか?

三田最初に本格的に営業として担当したのが
ガス会社です。
そのあと某有名電機メーカーを
担当しました。

―― 携わった制作物を世の中に届けた上で、
その中に喜んでくれる人がいる。
そこがやりがいとおっしゃっていましたが、
その点は営業職でもクリエイティブ職でも
そこは変わりないっていう認識なんでしょうか。

三田変わりないと思いました。
営業職っていうのがクリエイティブと分かれている
とは思うけど僕は一緒に作っている
という感覚はあります。

―― いいですね、次の質問行きます。
広告制作にこれはおかしいなと思うことって
あったりしますか。

三田率直な意見を言うと営業職だからかもですが、
世の中的な反応がやりがいでもあるんですけど、

まずその前にクライアントが喜ぶ
っていうのがあって、
クライアントがこんなことをしたい、
という思いがあって、
そこに僕らが
ちゃんと答えてクライアントも世の中も満足
というのが一番の理想です。

最初の頃はクリエイティブのアイデアが
自分の脳みそにないことが出てきて
「すごいな、これをクライアントに通したい」
って
ぶつけていくことが多かったのですが
そればかりが先行すると
うまくいかないなと
感じています。

―― それは年が経つにつれて、その思いが
少し強くなっているって感じですか?

三田そうですね。
どちらかというとそうかもしれない。

―― 色々課題がある中で、
クライアントを喜ばせたいっていう思いから
動いているんですよね。
そのアイデアがクライアントのために
なるだろうか?というやりとりが
日々の三田さんの進行で
垣間見れます。

三田そこの板挟みになるのが営業職かもしれないですね。

―― ありがとうございます。
広告会社ということで
色んな人達を束ねる職業ですよね。
その中で僕らプロダクションとクライアントと
間に挟まれる立場にあると思うんですけど、
それぞれ求めることって何なんでしょうか
クライアントにまず求めることを
お聞きしてもいいですか。

三田クライアントに求めることは・・・
自分達がやりたいこととか意志があると嬉しいです。
別に具体的ではなくてもいいので、
これやりたいっていう小さいものでもいいから
意志があると、
それに対して僕らは
力を発揮できるので、意志があると
より一緒にやっていけるような感じがしますね。

―― 分かりました。
ではプロダクションに求めることって
なんでしょうか?

三田細かい作業とかではなくて、
一緒の方向を向いてやって欲しいというところ
かもしれないですね。

大変な作業をお願いしちゃうことも
いっぱいあるんですけど、

大前提同じ方向を向いてやって欲しいなっていう…。
みんなが方向を向けるようにするのも、
僕の仕事だとは思います。

―― 今お話ししたことって、
各セクション一丸となって同じ目標に
向かっていくってことですね。
改めて、相互のチーム意識が
大事だと感じました。
シュリンクしつつあるこの広告業界で
もっとキラキラさせるとか盛り上げるために
必要なことって
何かあったりしますか。

三田難しいですがw
全員が現場を楽しいって思える
環境になればいいなと。

僕は個人的に営業の中で自分が合わないとか、
そういうことは自由に発信していいと思ってて、
広告会社にはいろんなクライアントがあって
適材適所があると思うので
なるべく全員が楽しめるところで
力を発揮できたらなと思います。

楽しみの見つけ方も色々あると思っていまして、
仕事のやりがいがなくても、

その仕事から得られる対価のために頑張って
プライベートも充実させたいという人もいるだろうし。

僕は無限に働くわけじゃないですけど、
とにかく仕事での楽しみを見つけたいタイプなので、
それぞれで楽しみを発見できたらと思っています。

―― それぞれの居場所があるっていう
意味ですよね。

三田それだけ幅広い業界なんで、みんなが楽しめる環境は
たぶん自由自在に作れる業界だと思うんです。

―― なるほど分かりました。最後の話です。
この業界の若い方にメッセージありますか

三田自分がやりたいことを
ガンガン周りに言った方がいいなと思います。
本当に業務もクライアントも幅広いので、
その中でやりたいことや居心地いい場所を
見つけられるように頑張って欲しいです。

―― 自分で適所を見つけられるんじゃないか
ってことですね。

三田あまり嫌だなって思うことはそんなに無いですけど。
僕の根底にあるのは負けず嫌いなので、
何かこの人嫌いだなとかで逃げたり
辞めたりするのが一番嫌で。

だったらその人より自分は頑張るってタイプですね。
テレビの頃もせっかく好きなテレビ入ったのに、
なんでこの人のせいで
やめなきゃあかんねんみたいな。

だったら逆に仲良くなって、
自分を認めさせるくらいの方がいいな
っていう考え方ですね。

―― 芯が強いですね。

三田不平不満はめっちゃあるんですけどw

―― それを表面に出さないの
すごいなって思いましたw
インタビューありがとうございました。
楽しかったです。

三田 祐(みた ゆう)

株式会社博報堂 7局 ビジネスプロデューサー(営業)
1989年生まれ。大学卒業後、東京のテレビ番組制作会社に入社。
2016年に博報堂に転職し、営業として多くのクライアントを担当。

  • 聞き手/株式会社博報堂プロダクツ
    プロデューサー
    金子 裕
  • 記事公開日/2025.8.1
みんなの声一覧に戻る