広告会社

株式会社電通 小林桃子さんに聞く
「広告業界がキラキラするために今必要なこと」

職種も上下も関係なく、
一緒にもっとヒリヒリしたい。

※このインタビューは2023年の11月に行われたものです。

―― 宜しくお願いします。
まず自己紹介と広告業界に入ったきっかけを教えて下さい。

小林宜しくお願いします。小林桃子です。
電通の5CRP局にいます。
今、コピーライターとCMプランナーをしています。

なぜ、電通に入ったかというと、
もともと学生時代は全然広告業界に興味がなくて、
そういう人多いと思うんですけど。
ただ、小さい頃から一人っ子だったので、
家でテレビをずっと見ていて、
昔のCMもテレビのドラマを見ていた
記憶の中にはあったりはしました。

でもそんなに興味のない分野でもありました。

だけど、大学3年生になると就職活動が始まって、
夏休みにインターンに行かなきゃいけない、
となり色々調べていて。

テレビは好きだったので、それにまつわるエンタメ、
広告とか、自分の興味あるものを見ていた時に
電通のインターンを見つけて、
単純に面白そうだったんです。
大喜利みたいなお題だったので 笑

そのインターンがきっかけで、
この広告業界という所と接点を持ちました。
実際にインターンに行ったら、
ACCで賞を獲るような作品に触れたり、
会社の素晴らしい先輩たちの話を聞いて、

この業界だったら一生楽しめそうだな
って思ったのが興味を持ったきっかけです。

なかでも電通という会社に入ろうと思ったのは、
本当にインターンで接した人たちが
素晴らしいなと思ったので、

同じ会社で働きたいなって。
例えば岡野(草平)さんとか。
それでこの会社にしたという感じです。

―― ありがとうございます。
電通さんのインターン制度、魅力的ですもんね。

小林そうです。
あとはもともと、大衆扇動って分かりますか?
戦争の時代に、1つの言葉とかに
大衆が一気に引っ張られて
戦争に向かっちゃうというような話なんですけど、

(学生時代に)大衆扇動の研究をしてて、
それも結構広告と繋がるところが
あると思うんですね。


1つの言葉だったり、映像だったりで、
大衆を引きつけるという、
まあ、これ就職面接で話した話なんですけどね 笑
そういう興味もありました。

―― 実際に入社されて、
仕事のやりがいはなんですか?

小林今、入社4年目(インタビュー当時)なんですけど、
やりがいはとても小さな事で言うと、
目の前の仕事を出来た時に、
先輩に褒められるのがやはり今は若手なんで
やりがいかなと思うんですけど。


最近4年目になって、
ちょっとずつ仕事の状況が変わって、
先輩に今までついて行くだけだったのが、

だんだん自分でチームを作らなきゃいけない
仕事があったりとか、
自分でもっと全体を動かさなきゃいけないような
視野が広くなる仕事があって。

それが個人的に1番やりがいがあります。

自分で満足いく仕事ができた瞬間とか、
面白い企画ができた瞬間もそうなんですけど、
そういう時にやりがいが感じられるかな
って思いました。
チームを作るのが楽しいなと思って、
BOVAあるじゃないですか?あれすごく楽しくて。
というのも、なんかこの現場の全体の人と
仲良くなれる感じがBOVAにはあるんですよ。

―― 次の質問いきますね。
広告制作において、働いていて
おかしいなって所ありますか?

小林失敗する場が少ないなって思っています。
若手にとって。

失敗する前に救ってもらうのはすごく大事だし、
「あとはじゃあ、私がやっておくよ」
って先輩が言って、もう任せちゃおう
という時もあるんですけど、
そうすると永遠にその失敗する所まで
いけなかったり、

自分がいざ5年後とか10年後になって、
(後輩を)引っ張る時に多分無理で、

分からないんだと思うんですよ。

それを誰も教えてくれない事、
それが1番怖いなと思っています。
なので、若手のうちに、もっと前に立って
ヒリヒリできる経験ができたらなと思っています。

でも一つ、楽しい仕事があって。
それはプロデューサーさんも、
クリエイティブの一員みたいになっている
仕事なんですけど。
みんなで一つの机を囲んで打合せして。
時間関係なく、音楽の当てどころの
メッセージ交わしていたり、
監督も含めて何かあるごとに
飲みにいったりしている仕事で。

皆さん面倒見がいいというか。

監督に自分が言われた一言がすごく刺さったりして、
それが的確なので悔しくて、悔しくて。
PMの方が、パッとその場で書いたコピーがあって。
監督がそれいいね!となったんです。
そこでさらに私がこれは、と書いて出したコピーは
私の先輩に「これは無いかな」ってなって‥笑
「私はいつもコピーを書いているのに悔しい」
ってなったり。

でも業種とか会社じゃなくて同世代のライバル
って感じがして、それも楽しかったです。

―― 何かそのお話にも関わってきそうですが。
今の広告業界をキラキラさせるために
必要なことって何ですかね?

小林そのチームでは、先輩や監督から
すごくダメ出しされるんですけど、
何でも言い合える関係に
そのチームはなっているんですね。

自分も本音を言えるし、
叱られてシュンとなる事もあるんですけど、
でもやっぱり頑張ろうって思えるんです。


それはなんでかな?と、
このインタビューをきっかけに考えて、
ただ企画を面白くするためだけの仕事ではなくて、

仕事の中で関係性も構築しているんだな
という気がしたんです。
単発で企画をして撮影して終了じゃなくて、
ずっと続いている仕事なので、
一人で企画を机で考えているだけじゃなくて、
関係性も一緒に進んでいる感じが
すごく楽しいって思います。

リモート世代とか、コロナ入社なので、
ずっと考えていた広告業界はこれこれ!って 笑
キラキラというのは、関係性とか縁が
繋がっていく感じというか。

その辺りにあるんじゃないかなと思います。

―― ただ広告を作っているだけじゃなくて、
周りの人たちのとの関係も作っていると。

小林はい。
この人のためなら頑張れる、とか。
そういうのがあった方がキラキラしますよね。

―― 次の質問です。
広告会社の方に求めることがあれば
教えて下さい。

小林そうですね。
働き方の話になるのですが、
リモートがしやすい仕事だとは思うんですけど
私はやっぱりリアルが好きだし、
労働時間の事もよくわかるんですけど。

先輩達ってここまで詰めるんだ、
粘るんだっていうのがブラックボックスに
なってしまっていて。
粘り方を知らない人は粘れないし、
分からないから結果、空回りしてしまう。
隣の人の頑張りを見られない分、
自分で自分を励まさないといけない。
本当は、先輩たちがどうやって苦しんで
企画を生み出しているのかを、
もっと隣で見たいです。

―― では、プロダクション、
スタッフについてはどうですか。

小林もっと皆さんと話せる環境だといいな、と。

PPMとかスタッフリスト見て、
こんなにいるんだなってなって。

さっきも言ったBOVAとかだとまだ、
全てのスタッフの方のお名前も役職も
お互い分かるし、ちゃんとお話もできる
関係性なんですけど。

普段の業務だと難しいなというのがあって。
周りの方にちゃんと自分の役職や名前を
認識してもらえるように、
先輩の後ろに隠れているのではなく、
もっと積極的に前に出ないといけないなと思います。

―― 何か最後に言いたいことはありますか?

小林コピーライターになりたいんです、
CMプランナーになりたいんです。
って言うと、「お、珍しいね」って言われるんです。
今の時代に?と思われるのかもしれないけど、
私はまだその仕事の本質や楽しさも知らないので。

マイペースに頑張っていきます。

小林 桃子(こばやし ももこ)

株式会社電通 第5CRP局
2020年入社。コピーライター、CMプランナー。主に、言葉や映像を起点として企画。これまで担当した業務は、三井住友銀行カードローン、レバレジーズ企業広告「次代を、創る。」、レバテック「あいてぃえんじにあ」、ドコモ「アパレルコレクション118」など。

  • 聞き手/株式会社 二番工房
    執行役員/プロデューサー
    熊倉 康介
  • 記事公開日/2025.4.1
みんなの声一覧に戻る